1457年扇谷上杉の家宰である太田道真・道灌親子によって建てられ、関東一の要所として、君臨いたしました。特に戦国時代は上杉氏と相模の北条氏との激しい争奪戦が行われて場所で、早雲の孫である三代目当主北条氏康が勝利した河越夜戦は非常に有名です。その後、江戸時代に入り、大老などを多く輩出する藩となりました。酒井忠勝、松平伊豆守信綱、柳沢吉保などの大老はこの河越藩主として有名です。江戸時代260年間の屋台骨を支えた親藩の中の王者として、河越城は日本を支えてきました。
川越といえば蔵造りの町とこの時の鐘が有名ですね。絵葉書や、テレビCMにも多く使われ、一度は見たことがあるという人は多いはず。特に秋の夕方の鐘の音色は何とも言えない風情を醸し出してくれます。約400年前に当時の藩主大老酒井忠勝により造られ、度重なる大火により何度も消失しましたが、今も変わらず川越に時を知らせてくれます。昼間は多くの観光客でごったがえすので、ひと段落着いた秋の夕方にでもお越しください。少し静かになった寺への参道を歩きながら聞く鐘の音は、耳に昔の息吹を感じさせてくれます。
川越市の市街地を取り囲むように流れる新河岸川は昔から川越と江戸を結ぶ一大交通機関でもございました。市街地から少し離れた仙波町4丁目にはその当時の名残である仙波河岸が公園として存在しております。この新河岸川沿いには多くの桜が植えられており、桜の季節になると一大桜の名所となります。特にすごいのが、氷川神社裏手の氷川橋から見る光景で、少し下流の方で流れを抑えているので、運が良ければ花筏が見られるかもしれません。
桜もすごいですが、同時期に楽しめるのが黄金色に輝く新河岸川沿いの菜の花畑です。特に圧巻の景色は、川越警察付近を流れている新河岸川で、国道16号線の橋の上から見ると川の両脇の下の部分は菜の花の黄金絨毯で敷き詰められ、上の部分は桜の淡いピンク色がカーテンとして華やかに彩ってくれます。写真が見当たらないので写真は別のものを掲載しておりますが、一度行ってみてください。