出張無料回収先である川崎市宮前区の歴史
この東高根遺跡は今では東高根森林公園となって市民の憩いの場になっております。その経緯はというと昭和44年にこの地域一帯の宅地計画が持ち上がり、市の教育委員会は翌年に発掘調査を行いました。すると、かなり良好な遺構であることがわかりました。遺跡の内容は竪穴式住居62軒の遺構と、土器が数点発掘されました。しかもそれだけではなく、周りに自生しているシラカシの木が自然林であることがわかり、東高根遺跡は貴重な文化遺産のみならず自然遺産であることがわかりました。そのため、市がこの土地を買い上げ、公園として遺跡と自然林を保存することとなりました。
遺跡があるということは近くに古墳がある可能性もございます。宮前区は東高根遺跡以外にも馬絹古墳がございます。馬絹古墳はこれも東高根遺跡同様、宅地開発計画により発掘調査が推進されました。墳丘の大きさは径が約33m、高さが6mの比較的こじんまりした古墳であります。中には棺や副葬品を埋葬したといわれる玄室があり、壁画も若干残っておりました。残念ながら副葬品等はもうすでに盗掘にあっていたせいか発見されず、どのような人物が埋葬されていたかを推測することができませんでしたが、高い技術を使って造られている玄室は非常に貴重なもので、貴重な技術遺産として高く評価されております。
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